いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座、直毛によるブログ。今ここに、ポスト宮根誠司を目指すことを誓います。

【映画評】新感染 ファイナル・エクスプレス


北朝鮮情勢が緊迫する中、お隣の韓国から届いた良質なゾンビ映画「新感染」です。

ゾンビ映画って究極のジャンル映画だと思うのです。「こういう光景、他のゾンビ映画でも見たことあるな」っていうのに出くわすことは不可避です。その宿命の中、「新感染」は先行するゾンビ映画への敬意を払い、お約束を踏襲しながらも、なおかつ楽しいアレンジを加えることに成功している。

その最たるものが、タイトルにもなっている高速鉄道です。誰でもわかりますが、まず列車内って狭いじゃないですか。そして行き止まりがある。そのシチュエーションで、血と肉に飢えたゾンビが全速力で追っかけてくる。その絶望感と緊迫感がたまりません。

逃げるだけならまだしも、主人公たちは家族を守るためにあろうことかゾンビがウロウロする車両を突破する必要が出てきます。多少、主人公チームの戦闘力がチート過ぎるだろと思わなくもないですが、こんなの無茶だろ!というシチュエーション自体がたまりません。韓国映画の名作に「スノーピアサー」がありますが、なぜかかの国の映画人は疾走する列車内を登場人物たちに前へ前へと突破させたがるようです。

クライマックスが近づくにつれてどんどんテンションが上がっていき、大団円を迎えたところで最後はきっちり父娘の絆で(しつこくならない程度に!)しっとりと締めてくれる手際も圧巻です。ぼくらは今後もしばらくは韓国映画に嫉妬することになりそうです。