いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

豊田議員は音源で告発される必要はあったのか?

少し前ですが、同郷のスター、矢沢永吉さんが珍しく時事問題に言及していました。

 

「元秘書の方が“すいません。叩くのは”って弱々しい声で言っている場面あるでしょ。豊田議員の言動は丸っきりダメだし、擁護する気なんてサラサラないよ。でもね、大の男がこっそりテープ回しながら弱々しいことだけ言って、怒りまくっている女性の声をしっかり隠しどりしているんでしょ。確かに悪いのは豊田議員だよ。でも気持ちの“悪い”社会になってきたなって思う。だって十分な証拠取ったんだから“悩みましたが、どうしても許せなかった”と言って、顔を出して堂々と告発するべきだったんじゃないかな。こういう風潮が広がっていることの方が心配だね」

http://news.livedoor.com/lite/article_detail/13303758/


ちゃんは、豊田議員の非を認めながらも、元秘書の男性の告発の仕方を問題視します。
ちゃんの発言の主旨は少しあいまいです。発言を黙って録音することそのものを否定しているように思えますが、一方で録音しているのだから顔ぐらい出せよと言っているようにも読むことができる。


前者だとしたら、同郷のスターといえど同意しがたい。

なぜなら録音データのある状態でも、豊田議員は苦しい言い訳に終始し、現在までに明確に非を認めていないのです。
もしこれが、週刊誌などで明かされた文字情報だけならば、どうなっていたことでしょう。豊田議員はシラを切っていた可能性は高い。言ったか言ってないか、やったかやってないかの水掛け論に終始し、ひょっとしたら、「どっちもどっちの内輪揉め」として片付けられ、世間にこれほどまで訴えかけはしなかったでしょう。豊田議員の肉声だからこそ、これほどまでのインパクトを持ち得たのです。以前、体罰告発動画で同じことを書きましたが、「証拠」に勝るものは何もないのです。

昨年のEU離脱国民投票があって以来、一部で「ポストトゥルースの政治」という言葉がもてはやされています。客観的な事実より個人的信条や感情へのアピールが重要視され、世論が形成される状況がある、というのです。

カッコよく言い過ぎです。言い換えれば「人が自分の誤り(偏向)を認めない世界」になっただけです。みんながみんな、各々の「真実」にすがり、周りの事実に目もくれないことを指しているだけです。最悪じゃないですか。

しかし、そういう状況だからこそ、逆説的ですが、事実が重要ではないでしょうか。みんながみんな、都合のいい「真実」にすがるからこそ、それを無効化する、反論の余地がない事実を突きつける必要なのです。

たとえ「ポストトゥルースの政治」状況だとしても、手をこまねいている暇はない。それはこうあるべき世界という「解」ではなく、ただの現状認識でしかないのです。
ではどうすべきなのか。そんなクソみたいなへそ曲がりばかりになってしまったからこそ、より一層事実とそれを裏付ける証拠が重要視される、そのことは何度言っても言い過ぎになることはありません。今回の音声のように。

嘘つき野郎に「まいった」と言わせる。そのために今後、より一層事実が大切になってくるのです。


ところで、「やっちゃえ日産」ですが、豊田議員は自動運転装置を搭載した同社の車にも罵声を浴びせるのでしょうか。名前が名前だけに。お後がよろしいようで。