いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座、直毛によるブログ。今ここに、ポスト宮根誠司を目指すことを誓います。

【映画評】ジェイソン・ボーン

約10年ぶりとなるマッド・デイモン主演による「ボーン」シリーズ最新作。「レガシー」? なにそれ? 


古巣CIAの非合法なミッションを暴露して以降、潜伏していたジェイソン・ボーンですが、自身の出生の秘密をさぐるため、再び立ち上がります。


監督は「ボーン・アルティメイタム」以来のポール・グリーングラスが務めています。今作でも「何がどうしてどうなったかなんてどうでもいいんだよ!重要なのは画面が激しくブレて短くカットを切ること!」と言わんばかりのカメラワークは健在。今回もバーテンのシェイカー並みに画面がブレまくる。リアリティを追求した結果、ただ単に観にくくなった! という素晴らしい結論が導き出されています。


アクションのみならず、逃走/追跡シーンなどではブレに加えて、ややピンボケまで加えてくる気合いの入れよう。彼が撮って以降、こうした撮り方は多くの模倣者を生んだわけですが、不快感をためながら鑑賞者は「ああ、これがグリーングラスのアクション映画だ…」と懐かしい気持ちになっていくのです。


ストーリーも進歩がないのがよいですね。またまた、CIAの陰謀がーとかやってます。いちおう今回については、ボーン自身の「誕生」の秘密が明かされますが、それもインパクトに欠ける。もうひと展開、「おっ」と思わせる変わり種があったらよかったのですが。このシリーズってだいたい、最初にCIAの意味ありげな作戦名が明かされる→なんだそれは?とハーバードゴリラが動き出す→暴く、の構成ですから。「男はつらいよ」みたく何作でも作れそうです。