いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

男と女の「好き」レート問題


「日本の男は愛情表現が乏しい」「下手」という言葉をよく聞きます。「乏しい」「下手」と感じられてしまうのは、海外との文化のちがいともう一つ、性差もあるのではないか。そんな面白い仮説を、女友達から聞きました。

実は日本の男性にとって「好き」という言葉は意外と「常用語」ではない。「○○が嫌い」「××が嫌い」といったdisの言葉に比べれば、「○○が好き」「××が好き」といったポジティブな、いわば「腹見せ」の表現はなかなか使わない。「使わない」というよりも、「使えない」という表現が正しいかも知れません。なかなかそういった語を、特に人物に対して使うのは恥ずかしいのであります。

そこに来て、交際中の彼女や、永久の愛を誓った伴侶に対してはどうやら「好き」とか、そういう直接的なことを口で言わなければならないようでありまして! 男性側も頑張って「好き」を口にするのですが、コレがなかなか、相手に届かない事例もあるようです。

女友達がいうところによると、その原因は男女で好きの「レート」が違いにあるようです。彼女によりますと、男性に比べると女性にとって「好き」という語句は非常に「安い」とのこと。理由は、彼女たちが常日頃から「○○が好き」「××が好き」と言いまくっているからで、女性は男性に比べて「自分が対象に好意をもっていることを表明すること」が、とてもカジュアルになっている。結果、大量生産される「好き」の価値は、女性たちの間で「下落」していくことになる、というのです。

これはしかし、男性にとっては大問題であります。いくら頑張って、恐る恐る差し出した「好き」でも、女性からしたら「安もの」になってしまうのですから。はした金ならぬ、「はした好き」です。そんなもの、若き日のテリーマンのごとく突き返されてしまうのがオチ。

男性にとっては高価な「好き」でも、女性からしたらジャンク品。男性側にもともと「好き」を言う習慣がない上に、女性側は「好き」をとりとめもないものだと思っているのですから、「乏しい」と思われても無理はありません

ちなみに、「愛してる」はさすがに女性に取っても特別な言葉のようで、少なくとも「好き」よりも思いが伝わるようです。ただ、「好き」と同様、いやそれ以上に、男性にとって「愛してる」を口にするのは難易度が高いのでした。