いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座、直毛によるブログ。今ここに、ポスト宮根誠司を目指すことを誓います。

【映画評】10 クローバーフィールド・レーン


J・J・エイブラムスプロデュースによるサスペンス。彼氏と別れ、車を飛ばしていたミシェル。その道中で彼女は不運にも事故にあい、目を覚ましていたときには謎の部屋に監禁されていたのでした…。

ミシェルを監禁していた大男の話によると、世界は何者かの兵器によって汚染されてしまい、外でも出たら死んでしまうらしい。それが本当なら、彼はミシェルを助けてくれたことになりますが、その話に証拠なんかありません。彼女は疑心暗鬼の中、大男と、そしてもうひとりの青年との奇妙な共同生活を送ることになります。序盤は「モニタリング」(TBS)ばりにこの大男を信じる? 信じない? のハラハラどきどきが持続し、そこそこ楽しめる。

ただし、予告編を吟味した上でこの映画にたどり着いた人は少々戸惑うかもしれません。ぼくもそうでしたが、バッド・ロボット・プロダクションズ製作ですし、予告編もあいまって、どうせ(?)いつもの地球外来種がやってくるって話だろ? と高をくくっているわけです。それなのに、どうもこの3人の共同生活の部分が思った以上に長い。そして、この3人の関係性の中でどんどん話が進んでいき、外に出る前にひとつのカタルシスが用意されています。

そこからいちおう外来種の話にはもっていくのですが……。これがとにかくあっけない。そこまで外にでることを引っ張っておいて、それだけかい!というガッカリ感は半端ありません。3人の共同生活の長さからしたら、このパートは明らかに短い。キャプ翼日向小次郎が欧州で最初酷評された左右非対称な筋肉みたく、とにかく両社のバランスが悪いのです。

公式の発表ではないようですが、本作は「クローバーフィールド/HAKAISHA」との関連もささやかれているそうです。そう考えると、あえて肝心なところをじっくり見せない予告編のつくりも似ていますし、それからなにより、あの外来種が登場してからのあっけない感じも、今後に作られるであろう続編へとつなぐ「序章」感だと思えば合点がいきます。

な、なんか注文したやつとちがうし、盛り付けが変だけど、なんだかんだ美味しかったからまあいい、か? となる不思議な映画でした。