いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

【映画評】ミニミニ大作戦(2003年版)

ミニミニ大作戦 [Blu-ray]

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マーク・ウォルバーグ、シャーリーズ・セロンエドワード・ノートンジェイソン・ステイサムらが共演するケイパーものです。ヴェニスで50億ドルもの金塊の強奪に成功したチャーリー(ウォルバーグ)一味。ところが山分けの段になって、裏切った仲間に金塊は奪われ、チャーリーは師匠ジョンを殺されてしまう。かくして、彼は金塊の奪還と、師の弔い合戦に挑むことになります。

盗みの戦略を練るのが得意なチャーリーは、爆破のプロ、コンピューターのプロ、金庫破りのプロらジャンル別のエキスパートを集め、ジョンの復讐とともに、金塊の奪還を目指します。この「様々な得意技を持った盗みのプロ」的なものって、たぶん同時期にリメイクされて流行った「オーシャンズ」シリーズの影響もあるのかなと思ってみたり。

そもそもウォルバーグ、セロン、ノートン、ステイサムという並びで、「ミニミニ大作戦」って気の抜けたタイトルはなんだよって話ですが、これはミニクーパーを意味するのでしょう。実はこの映画も「オーシャンズ」シリーズと同じく、1969年に公開された同名タイトルのイギリス映画のリメイクです。劇中では、金塊を盗む作戦に必要として赤、青、白の3色のミニクーパーが登場します。ただ、今回はアメリカ映画ですから、赤、青、白のユニオンジャックカラーにこだわる必要はないんですよね。あと、作戦が二転三転したことで、結局軽自動車じゃなくてもいいってことに……。

あと、今気づいたんですが、ルック的には「ワイルド・スピード」も入ってますよね。


チャーリーたちはいよいよ、ノートン演じるちょび髭で小物臭はんぱない敵役の豪邸に侵入を試みますが、失敗する(この失敗理由が「隣の家がパーティーしてたから」というダサいもので、そこらへん調べといて!)。相手に作戦を見破られ、もうだめかというところで出てきた起死回生のプランBが、最初のヴェネチアでの作戦とリンクするのはよかったです。ただ、あれをあらかじめ「ヴェネチア作戦の応用」と紹介する必要はなかったんじゃないですかね。作戦の途中でわかってしまいました。

ウォルバーグとセロンがちょっとだけラブい感じを漂わすのですが、あれもいらなかったですねー。結局お互いまごついて最後まで発展しないから、「童貞かよ!」って思ってしまいました。ウォルバーグは「TED」でもそうですが、童貞キャラが意外と似合う。のちの大隊長のファンと、それぞれの得意な分野で頑張る!系の映画が好きな方にはお勧めです。