いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

矢口真里のCM中止騒動は日清がカッコ悪すぎる


矢口真里が出演する日清カップヌードルのCMの新シリーズ「OBAKA's UNIVERSITY」」第1弾が、放映中止になったそうです。視聴者に「ご不快な思いを感じさせる表現」(ぼくにとってはこのバカっぽい敬語が「ご不快な思いを感じさせる表現」ですが…)があったとのこと。「お詫び」にて明言こそしていませんが、CM中で矢口が演じる准教授が「二兎を追う者は一兎をも得ず」について講義するシーンが、一部視聴者の怒りを買ったとみられます。

http://www.cupnoodle.jp/obakasuniversity/


このニュースを聞いたときに思い浮かんだのは、このCMに関わった人(というより中止を決めた人?)、日清の広報の人たちや汐留にあるおっきな広告代理店の人たちは、もしかするとバカなんじゃないか? という懸念です。


矢口真里を起用することでそれ相応の批判があることは、ネットに慣れ親しんだ人からすれば誰だって予想できたはず。CMを初めてみたとき、矢口を起用するからにはそれ相応の覚悟と、批判されたときに出す腹案があるのだろうと推理するではないですか。ところが蓋を開けてみればそうではなかったよう。放送中止はガチのようです。

批判されたぐらいでいちいち中止にすんなよとは思いますが、CMの取り扱いがセンシティブなことも重々承知しております。バラエティやドラマといったコンテンツ以上に、受け手の感情に対して機敏な対応が求められるのでしょう。苦渋の決断だったかもしれない。だとしたらなおさら、じゃあなぜ矢口を起用したのか、という疑問に戻ってきます。不倫発覚以降の彼女の叩かれっぷりを見れば、CMに出てきただけで不快だのなんだのと文句を垂れる人が出てくるなんて、容易に想像がつきます。


しかも、今回のCMは内容が内容です。「OBAKA's UNIVERSITY」シリーズでは、初代学長に扮するビートたけしが、「(バカとは)あんた自身の生き方を貫くってことなんだよ!」「世間の声とかどうでもいい!」「お利口さんじゃ時代なんて変えれねえよ!」とかなんとか啖呵を切っているのですね。
「バカになれ!」とあたかも型破りなことを吹聴しといて、いざ自分に矛先が向いたら「いや、あれは冗談です…」って取り下げるの、一番かっこわるくないですか? たけしの言葉に従うならば、このCMの顛末のどこがバカになりきれているんだという話です。怒られてCMを取り下げるぐらい「お利口さん」ですから、日清に時代を変えることはできないかもしれません。

そしてなにより、そんな生半可な気持ちで起用された矢口がかわいそうだろ、という話なのです。


以上のように書きますと、ぼくは矢口を叩く人々については肯定的なようにとられるかもしれませんが、前々回の不倫の記事でわかりますように全くそうではありません。矢口に執着してネチネチ叩き続ける人々は、CMを取り下げた人たち以上に愚かです。CMを取り下げた人々の愚かさは、いわば、こうした人たちの愚かさを甘くみた愚かさだといえます。彼らはあなたがたが思っている以上に愚かだったのです。今回の失敗をバネにして頑張っていただきたい。

それと、未だに矢口を叩くような人々に対するお願いですが、ネットで「テレビがつまらなくなった」という発言を書くひまがあるならば、「自分がテレビをつまらなくしている張本人である可能性」について、一度でも考えてもらいたいものです。よろしくお願いいたします。