いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

「家、ついて行ってイイですか?」団塊夫婦の回がまじでよかった件

最近ドハマりしているのが、テレビ東京系で土曜の深夜帯に放送している「家、ついて行ってイイですか?」です。この番組そのものの魅力を語るのは別の機会にあらためるとして、きょうは心の底から「夫婦っていいなあ」と思えた回を紹介したい。

それは、今年1月17日放送のそろって66歳の夫婦が出演なされた回です。番組クルーが神田駅ちかくの居酒屋で昼間から飲んでいる人をあたり、飲み代をおごるかわりに家につれていってくれと話したところ、快諾したのがお年を召した紳士でした。



この人、実は横浜は東戸塚という、ぼく自身もゆかりがないわけでもない場所に住まわれているそうで。スタッフはその東戸塚にある紳士のマイホームにお邪魔したわけです。住んでいるのは紳士と社内恋愛の末に結婚して、今年で45年目の奥さんと、猫2匹だそうでした。

お子さんは「出来なかった」とのみ説明されていました。つまり、結婚してから動物をのぞけば、ずーっとふたりっきりだったわけです。



そのふたりの掛け合いだとか、醸し出す雰囲気を見ていると、なんとも「いいなあ」と思えてくる。

もちろん、子どもを育てて、一人前にして、独立させてまたふたりっきりになったとしても同じ「66歳の夫婦みずいらず」のはずなんです。

けれど、子どものいないあの夫婦の独特の間は、子育てを経て「お父さんとお母さん」の期間を経てまた"再結集"した夫婦とは何かがちがう。その何かが説明できればいいのですが、あまり上手くは説明できそうにありません。

しいて言うならば、ずっと相手と向き合ってきた強みのようなものを感じました。
子どもは夫婦の会話の拠り所にもなりますが、それがいないとなると、ネタ元はすべて「お互い」ということになります。

また、夫婦ですから、腹立つことも嫌いになることもあるでしょう。子どもという第三極があれば、そちらにそのエネルギーをそらすことができる。
でもその第三極がいないとなると、そのはけ口がありません。





旦那さんにとって奥さんはずっと奥さんで、奥さんにとって旦那さんはずっと旦那さんだったわけです。

その変わらなさを経て、生き残った夫婦というのでしょうか。あの66歳の夫婦にはそういう凄みも感じました。




ぼくは子どもはおろか、まだ結婚もしていない者です。そんなぼくからしても、子どもがいない夫婦が、子どものいる夫婦とはまたべつの魅力に彩られ、実りがあり、そして困難な(=挑みがいのある)生き方であることを思い知らされた回だったのでした。