いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

ここ40年で最高の出来のスター・ウォーズ

流行りにのっかり「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」観てまいりました。-


まず最初に、ぼくの「スター・ウォーズ」シリーズとの「距離感」みたいなものを説明しておきます。仮にも映画好きを名乗るものとしてお恥ずかしいのですが、ぼくはこのシリーズ、ぜんっぜんピンとこない、もといフォースを感じられない卑しい民なのです。エピソード1からなんど挑戦してみても寝てしまうんです! 途中で! スター・ウォーズにハマらないどころか寝てしまうから観ていない――これが今までのぼくのコンプレックスでした。

今回、新作が公開されるということで、せっかくなので頑張って6作完走しました。噂によるとエピソード1〜3はエピソード4〜5を見てから楽しむものだというのを、1〜3をようやっと観終えたあと仕入れまして!!! おし!じゃあエピソード4〜6は面白いのだな! と喜び勇んで見始めましたが、ごめんなさい。怒られるかもしれないですが、4〜6でもがっつり寝てしまいました


というわけで、「『スター・ウォーズ』にそこまでハマれなかったけど一応全部観てはいる」という人間の書いたものとして、ご理解いただけたら。それでやっと本題。今回エピソード7を観たのですが……これがむちゃくちゃ面白かった!!! ひさびさに劇場で集中力が一度も切れない映画体験ができました。

では、睡眠導入剤として役立つ(コラコラ)旧6作と新作で、ぼくの中で何がちがったのか。やたらネタバレが警戒される本作ですので、詳しくは語りませんが、とくに主要キャラクター3人(新キャラ2人、旧キャラ1人)をはじめとする登場人物の掛け合いがほんと楽しく、生き生きしているのですね。

実はこれが、旧6作との一番の違いなのではないでしょうか? これまた怒られるかもしれませんが、旧6作って役者が操り人形みたいな感じしませんか? 生気が漂っていないというか。キャラクター(ハン・ソロをのぞく)にイマイチ魅力が感じられないんですよね。あれ、ダースベーダーってあんな見た目はイキってるのに結構大人しいんだな…とかね。そうなると、ストーリー上で何が起こってもたいして興味が持てないんですよね。ストーリー的にはルークとベーダーの父子の闘争がひとつの核にな李ます。が、父子の闘争を描けば何が何でも面白い映画になるわけではない。

今回のエピソード7については、とくに主人公の女の子を見ていただきたい。 あの子の特に冒頭の「ナウシカ感」(砂漠+レトロフューチャーなガジェット)といいますか、戦闘美少女感、しびれますね。このあたり、今回から「(ある意味)ディズニー映画」であることも影響しているのかもしれません。ここ最近のディズニー作品は、とくにジェンダーセンシティブですから。

このエピソード7について、「エピソード4と6の焼きまわしだ」なんて批判もあるようです。たしかに、ストーリーの構造はほとんど同じなんですよ。が、それでもぼくは、旧6作よりも断然このエピソード7を推します。だって率直に言って面白いんだもの。繰り返しますが、面白さはストーリーの優劣だけでは決まらないと思うのです。


エピソード7について、ネットで「"オレたちがずっと観たかった『スター・ウォーズ』の世界!」という言い得て妙な表現を見かけました。まさに我が意を得たりという思いで、「スター・ウォーズ」というみんなが大好きな銘柄に、ついに「乗れる」一作が来たなという気がしました。それはまるで、ボジョレーの評価のように「ここ40年年で最高の出来のスター・ウォーズ」――となるのではないでしょうか。