いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

中居正広は栗原健太に「気持ちを切らすな」と言った

一年に一度、このブログが書くプロ野球の話題。ポストシーズンが近づき、今年も引退だ戦力外だと寂しい話題を聞く季節になってきたが、ついにこの人の名前も上がってしまった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150927-00000075-spnannex-base

広島の元主砲、あのミスタープロ野球長嶋茂雄にもその将来を嘱望されていた逸材だが、丸や菊池らが台頭する中でいつの間にか姿を消していた。そしてこれである。

本人はブログで「戦力外通告は受けてません」と否定しているけれど、報道が事実なら残留は厳しそうだし、そうなってもおかしくない状況にいるのは変わりない(9月28日時点)。
実は彼の現状については、少し前に現代ビジネスが記事を公開してちょっと話題になっていた。広島の暗黒時代を支えた元4番が、必死になって練習に打ち込んでいる状況を教えてくれた。
消えた元四番打者 広島カープ栗原健太の「現在」(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)

そして、この記事を読みぼくの頭の中に栗原がよぎったその数日後、今度はラジオ番組で、とあるアイドルが栗原健太の話題を出したので驚いた。SMAP中居正広だ。

9月12日の放送回で、中居は「ずっとラジオで話したいなと思っていたことがありまして」「プロ野球の2軍の選手の名前を言っていいですか」とリスナーに了解をとるかのようにして、おもむろに話し始めた。


中居の野球好き、とくに巨人ファンであるのは有名だが、彼は2軍の選手を「気持ち切らすなよ、頑張れよ」と念じて応援することもあるそうだ。

ここで「気持ち切らすなよ、頑張れよ」と思う選手として、中居は巨人から隠善智也中井大介大田泰示堂上剛裕ソフトバンク長谷川勇也松中信彦、千賀滉大、東浜巨、帆足和之、バーバロ・カニザレス西武ライオンズから坂田遼をあげて、「気持ちを切らすな」とエールを送る。

ちなみにこのように中居が、ある程度キャリアがあって2軍でくすぶっている選手に目が話せないのは、理由があるという。

若い選手は別にいいのよ。当たり前だから。「下でやっとけ」って思うわけよ。1年や2年で上に上がれるわけねーだろって思うんだけど、実績がある選手でさ、看板みたいな選手で、ケガもしてないのにっていうのは「気持ち切れちゃうな」って思って。


そして、ここから、中居の話題は広島カープに移る。カープの話は、贔屓目なしでちょっと長いのが嬉しかった。

それとね、広島。広島の選手、ぼくはふたり気持ちを切らさないでほしいい選手がいるんですけど、天谷(宗一郎)選手。

知らない? すっごい身体能力がある。たまに1軍に出てくることがあるんだけどね、やっぱりすぐ下いっちゃんだよね。

やっぱり野村監督から緒方監督に代わったときにね、だいぶ入れ替わった。入れ替わるのは全然いいんだけども。やっぱりちょっとね、2軍の選手をみると1軍みたいな選手ばっかですよ。堂林(翔太)、東出(輝裕)、赤松(真人)とかね。特に天谷選手。

さらに「このコーナーで話したかったのは、この人なんですけど」と断った上で、名前をあげたのが栗原だ。

広島の栗原選手。今でも背番号5番を背負ってるんですよ。WBC(※ワールド・ベースボール・クラシックという野球の国別対抗戦)で選ばれた選手ですよ。あの栗原が今年1軍に1回も呼ばれてないし。でね、2軍の試合でも出る日も出ない日もあるのよ。怪我の状態で出たり入ったりするのか、たまにスタメンで出たりするんだけど。

栗原選手に1番気持ち切らさずに頑張ってほしいなって。

でもねえ、広島すごいんだよな。(ネイト・)シャーホルツとか(ライネル・)ロサリオって知らないかな? 知らない?
このふたりがね、すっごいいいバッターなのに2軍なんだよね。外国人枠があるみたいで。

でも栗原なんだよなあ〜。栗原、聞いてるかなこれ。聞いてない?

このあと下水流昂を「げすいりゅう」と読むベタなミスをしたのは、ご愛嬌。

ちなみにこの番組は、普段から一回の収録で何本かの放送回をまとめて撮るようで、この栗原について話した回も、実は結構前のものだと思われる。それが何を意味しているかというと、中居が彼の話題を出したのが、現代ビジネスの記事を読んだからではなく、ただの偶然だということだ。

偶然の一致に対して、「野球の神様がくれたプレゼント」だとか、そういう何らかの"意味"を見出すほどおセンチな人間ではないが、偶然は偶然でも「絶好の偶然」なら、利用しない手はないとも思ってしまうのだ。栗原は奇しくも、二つのメディアに同時期に取り上げられ、「まだ死んでいない」と訴えてもらった。この"偶然"をきっかけにして、奮起してもらいたいものである。

中居はいまこそ栗原に対してこう思っているだろう。「気持ち切らすなよ」、と。