いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座、直毛によるブログ。今ここに、ポスト宮根誠司を目指すことを誓います。

【映画評】大空港(‘70)

大空港 [Blu-ray]

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ある冬の夜、シカゴ・リンカーン国際空港に着陸した大型旅客機が、誤って雪の中に車輪を沈ませてしまう。このトラブルで同空港のメインとなるA滑走路が使用不可となったことから、空港関係者、乗客たちの複雑に絡みあったドラマが展開していくことになる。

いわゆるグランドホテル方式というやつで、複数の登場人物の展開を同時並行的に描いていく。のだが、ぼくが何よりも心に残ったのは、「不倫」の"数"である。


冒頭、主要キャストの一人ディーン・マーティンが演じるヴァーノン・デマレスト機長が、妻を乗せた車で空港に降り立つ。そこで彼は土産は何がいいと聞き、妻は手袋をねだる。この応えにデマレストは自らすすんで妻のサイズを「6.5号だよね?」と聞き、「わたし"は"7.5号よ」と彼女に訂正され、自爆するのだ。

このシーンが何を言わんとしているかというと、彼は不倫中ということだ。妻はそれに気づいているが、仕方ないわねえと黙認している。で、その不倫相手が旅客機に同乗する同僚CAで、まあこれまたベタベタな展開である。さらにこのあと機長には、たぶん乱気流よりも驚きの展開が待っているのだが……。

ただし、これだけならわかる。本作がすごいのは、これだけに収まらずもう一組不倫カップルが出てくるのである。空港関係者の不倫多すぎぃ!

空港関係者への熱い風評被害だが、こちらはこちらで独身女を既婚男がたぶらかしているパターンなのだ。ヘレン・ヘイズが演じる空港勤務の女だが、相手の男にロスへの転勤を告げる。これに対して既婚男は苦悩する権利もないのに苦悩し、「妻と共通するのは住所だけだ」なんてオシャレなこと言っちゃったりして!

その他、ヨボヨボのおばあに無賃搭乗されたおすなど、今だとありえないような設定なども楽しめ、わりと面白い。もしかして、ああいったおばあがいたために、今の空港はあんなにしち面倒くさい手続きだらけになったのだろうか?