いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

「彼女予報配信」にみる“シェアされる女子のカラダ”

ルナルナが提供する「彼女の医学」内の彼氏向けサービス「彼女予報配信」が、一部で話題になっている。
ユーザー(おそらく女性)が登録したパートナーに、ユーザーの生理日が近づいている、などとメールで知らせてくれる無料サービスだ。

サービス自体は以前からあったようなのだが、ソーシャルで話題となるきっかけとなったサンプルのキャプチャーがこちら。


ネットでは賛否両論だが、それもなんかわかる気がする。ぼくもこれ、「反対ではないけど、諸手を上げて賛成もできない」というすごくビミョーなラインを突いていると思う。

彼女や妻の生理痛が激しいなど、一緒に行動していて支障がきたすほどの症状を知っているパートナーは、この予報があれば前もって準備しやすいだろう。そういう人には非常に便利だ。

その一方で、ネットで「大きなお世話w」という書き込みをみかけたが、それもわかる。「イライラしやすい」といった内容を「予報」されるのは、気分よくないという人もいるかもしれない。男性だって、何かムカつくことがあった後に周囲から腫れ物に触るように扱われたときのイラだちを思い出せば、理解できるだろう。俺だって自制できるわ、と思うはず。


ただ、この「生理に関する情報を大事な人とシェアする」という考え方自体は、すごく進歩的だと思う。
ここで、普段は顔を出さない紳士ないいんちょが顔を出すならば、とかく月経というのは、家庭でもカップルでもタブーになりがちだ。結果的に、女性一人がそれを背負い込むことになる可能性が多い。
しかし、いざ妊娠したとなると、それは女性だけの問題ではなく二人の問題になる。ということは、妊娠と地続きにある月経周期についてパートナーと情報を共有することは、あながちおかしなこととも言えない。
世の中には、こういう話題をそれこそ「生理的」なレベルで嫌悪する人(とくに男)がいるが、もしこの「シェア」が普及すれば、そういう風向きも変わってくるのかも。


ところで、サービスのFAQを眺めていたら、ユーザー、つまり女性は配信先を1人しか登録できないのに対し、パートナーは何人からでもメールを受け取れるという仕様になっていて、これが残念。
もし、パートナーも登録は一組のみという仕様なら、少なくともルナルナユーザーを彼女に持つ彼氏の二股防止機能になりそうなのだが。


◆ 参考図書 ◆