いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

ニートが彼女を作るということ

世の中には、あまりにわかりきった「常識」のため、それが本当なのかどうかが深く検討されなくなった物事がある。ま、その多くはやっぱり正しいわけなのだが、今日は一つ、再検討すべき「間違った常識」を紹介しよう。


それは、ニートはモテないという「常識」だ。


ニートが彼女を作ろうと思った場合、まずニートを脱出しなければならないと考えがちだ。
なぜならそれは、かっこ悪い状態で、早く脱すべきものだと思われているからだ。そんな存在の彼女に、誰がなろうなんていうだろう?


ニートのまま彼女を作ろうとするなんて、ドリブルもおぼつかないのにオーバーヘッドキックに挑戦するとか、キャッチボールもままならないのに背面キャッチを試みたりするようなものだ、と考えがちだ。
だが本当にそうなのか?
本当に、ニートだと彼女はできないのか?
われわれは、先入観に囚われているだけなのではないか?

ここでおさらいしておきたいのは、ニートの資産は何かということだ。親のではない、ニートのだ。
ニートにだって資産はある。それも、唯一にして最大の、とっておきのが。
それは時間だ。
湯水のごとく垂れ流し続けられる時間こそが、彼らの資産だ。


ではでは、年中「彼氏ほしー」とかいっている暇な女子大生(某有名ブロガーでなく、その他大勢)や、バリバリ働いてお金に余裕がある独身女性が、恋人に求めるものはなにか?
それは、「自分のために時間を使ってくれる彼氏」である。
どうだろう、ニートの持っているストロングポイントと、彼女らのニーズは恐ろしいほどマッチしているのだ。

女性の側から考えてみよう。ニートを彼氏にもった場合、多忙で捕まらないということはない。日程を調整するストレスは皆無である。あまり人と接しないので話すネタがなく、必然的に聞き手役に回ってくれることもありがたい。そう、現代においてニートとは「いつでも会える彼氏」という超優良物件なのである。
逆に、金稼ぎに奔走する人間たちは、とりあえず忙しい。忙しいからこそ、プレゼントを貢いだり豪華なホテルに泊まったりして、金で解決しているといえる。これは課金ゲームと一緒だ。お金をかけてくれない場合は、地道にゲージが貯まるのを待つだろ?


暇で暇でどうしょうもないとき、仕事で嫌なことがあって急に会いたくなったとき、「来て」の一言で来てくれたニートの彼氏の胸に抱かれながら、彼女らはこう思うはずだ。
「あぁ、彼氏がニートでホント良かった♡」と。

そう、ニートだから彼女ができないのではない。ニートだから彼女ができるのだ。


と、こういう話をしていると、そろそろこの辺で聞き手の人間が半笑いになってくる。
でもどうせニートじゃん? と。そうだよニートだよ。文句あっか。
こういう輩はニートの持続可能性に疑いをもっているのだ。
もちろん、ニートが親のすねかじり虫であることは否定できない。そして、多くの親はどんなにかじっても削れないプラチナ製のすねではなく、普通のすねであり、目減りしていくはずだ。したがって、いつまでもニートでいられるわけではなく、卒業も視野に入れなければならない。


だが、ぼくは主張したい。
そんなこと、まずはニートのうちに彼女を作ってから考えようぜ、と。
ニートのうちに彼女を作って、それから考えても遅くないじゃないか、と。


ニートが彼女を作ることを、そして、女性が時間を作ってくれる彼氏を作ることを願って。


Have a good Neet!!!