いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座、直毛によるブログ。今ここに、ポスト宮根誠司を目指すことを誓います。

デキの悪い就活生は面接官を「ポエム化」させる?

最近、元就活生から面白い話を聞いた。デキの悪い就活生は面接官を「ポエム化」させる、というのだ。


面接という行事では、クライマックスで面接官から「何か質問がありますか?」という"逆質問"を投げかけられることが、半ば慣例化している。

その逆質問に困った学生が、急ごしらえで「仕事ってなんだと思いますか?」「仕事をしていて一番嬉しかった時ってなんですか?」といった、聞いたところで何の得にもならない漠然とした質問を投げかけてしまう。

そんな質問をされて、面接官が答える内容が「ポエム化」する、というのだ。


「仕事ってなんだと思いますか?」
「やー、仕事ってやっぱり"楽しいこと"なんだよね」


「仕事をしていて一番嬉しかった時ってなんですか?」
「やっぱりー、お客さんに感謝されたときかなー」



おお、NHKプロフェッショナル 仕事の流儀」のエンディングテーマが聞こえてきそうではないか。


なぜ、こうした益のないやり取りが取り交わされるかと言うと、双方に思惑がある。


面接官は、就活生が企業に対して何か疑問を持っているかもしれないということで、「何か質問はありますか?」と念のために聞いているところがある。
一方、就活生の間では「質問はありますか?」という逆質問になにも返さなければ、志望度が低いと見なされてしまう、という噂がある。実際に、本当にないから「とくにないです」と返すのは、興味がないのかと思われ、気分を悪くしてしまう恐れがある(めんどくさいが、面接官も血の通った生き物なのだ)。


だから、「何か質問はありますか?」とは、内発的な疑問があろうがなかろうが、とにかくなにか質問で返すことが求められる面接における最後の「試練」なのだ。
結果的に出てきた無意味で漠然とした質問が、面接官に「ポエム」を語らせてしまう。
デキる就活生――ここでいうそれは、志望企業についてキチンと下調べしてくる学生――は、ここでもっと具体的な質問をする。
「OBの先輩に、御社の◯◯という業務には××という能力が必要だと聞いたのですが、実際に携われていてどうでしょうか?」
「御社の△△という商品は他社にない独自のものだと思うのですが、御社内ではどのような位置づけなのですか?」
このようなきわめて具体的で、担当部署の人にしかわからないような質問をする。「ポエム」を語らせるスキを与えないのだ。


あなたがもし面接官で、面接中に気持ち良い「ポエム」を語らされていたら、そこで悦に浸るのは待ってほしい。あなたの気分とは裏腹に、目の前の学生はあまりデキのよい学生でないかもしれない。