いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座、直毛によるブログ。今ここに、ポスト宮根誠司を目指すことを誓います。

浜ちゃん不倫を受けての嫁のブログ その「凄さ」と「怖さ」

13日の金曜日ダウンタウン浜田雅功がグラドルとの不倫をフライデーされ、話題になった。
翌14日に本人が、「羽を伸ばし過ぎ、その羽は、家族にへし折られました」などというユーモアを交えた謝罪コメントを発表したのだが、ぼくが感銘を受けたのは彼の妻で、今回「不倫された側」ということになる小川菜摘のブログ記事である。

2014年06月14日の記事一覧 - 詳細表示 - Yahoo!ブログ

短いながらも軽い文体で、「夫の不倫報道についてのコメント」の本来もつ悲痛さや重さはあまり感じさせない。ものすごいバランス感覚だ。


何よりスゴいと思ったのは、次の文章。

彼は羽目を外し過ぎ、伸ばし過ぎた羽根を、家族にバキバキに折られ、その羽根をそっと畳み、意気消沈ゴリラになっています。

夫のコメントの「羽根」という表現に返歌する形で「バキバキ」という擬音を加え、さらに畳み掛けるのは「意気消沈ゴリラ」という絶妙な表現。なんなんだ、このインパクトとイメージ喚起力は。嫌が応にも情景が目に浮かぶ。
おおげさだが実はこの語が、文章全体を支配しているのだ。
「意気消沈ゴリラ」という言葉には、やや悪口が入っている(ちなみに、ブログ内検索すると、浜田を直接的にゴリラと表現したことは、今回が初めてである)。夫を軽くdisりながらも、次の文ではそのゴリラを家族で支え、われわれ家族は大丈夫だ、と宣言するのだ。
ここには論理の飛躍がある。不倫したのはゴリラであり、悪いのはゴリラのはずなのである。
けれど、「意気消沈ゴリラ」の語に気をとらわれた読み手は、「夫が不倫したという事実」から不倫の余波である「家族の重大危機」という飛躍に、気づきにくい。さすがハマタの嫁である。


けれどもう一つ、ゾクッとしたこともある。
それは、相手女性について1ミリたりとも触れていないことだ。不倫をするには最低2人の登場人物が必要なはずなのだが、この文章にはゴリラしか出てこない。
そんな存在に触れたくないということももちろんあるだろうが、相手女性について言及し出すと、「夫の不倫」という騒動のきっかけに嫌が応でも立ち返らざるを得ないということを、筆者は直感的に察知していたのではないか、とぼくは思う。


相手のグラドルについて、筆者はどのように思っているのだろう。と、書き手がいっさい触れていないことについて考えさせられる文章も、そうそうないだろう。