いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座、直毛によるブログ。今ここに、ポスト宮根誠司を目指すことを誓います。

【映画評】時期が時期だけにちょっとアレなとこもありますが〜ラッセル・クロウ、ベン・アフレック『消されたヘッドライン』〜75点

ある殺人事件を取材していた新聞記者のカル(ラッセル・クロウ)は、その事件が大学時代からの友人で代議士スティーヴン(ベン・アフレック)の愛人が死んだ事故と関係することを知る。そして彼はその背後に、ある巨大な軍需産業の利権をめぐる陰謀のしっぽをつかむことになる。イギリスBBCのテレビドラマ『ステート・オブ・プレイ〜陰謀の構図〜』をハリウッドでリメイク。


消されたヘッドライン [DVD]

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原題はState of playなのだけれど、この『消されたヘッドライン』という邦題が、本作で起こることとその雰囲気を上手く表現していて、すごくいい。「黒い交際」関係の話が好きな人は、目がないんじゃないだろうか。
ジャンルとしてはサスペンス映画なのだが、もはやおなじみ「二転三転するラスト30分」や、ブンヤなのにお前ら事件に首突っ込みすぎーと刑事にツッコまれる場面など、まるっきり日本の「2時間サスペンス」に通ずる。そう、本作はよくも悪くも「高品質の2時間サスペンス」といえる。


先述したように、巨大な軍需企業の利権をめぐる陰謀で、特にこれは2000年代を「テロとの闘い」で費やしたアメリカを舞台にして描くのにうってつけの題材だったのだけれど、2013年現在の日本人のぼくがみると、また違った見方もある。

カルは捜査(というか取材)の途上で、ある重大な証拠を握る男を突き止める。さあ、こいつからネタを吐かせなければいけないのだが、このときとった彼の行動が、ちょっとえげつない。

詳しくは本作を観てもらいたいが、先のアルジェリア人質事件で勃発した実名報道/匿名報道の論争を経てからは、こういう描写もなんだかモヤモヤしてしまう。

と、まあモヤモヤしたりドキドキハラハラしたりで、及第点の一品であった。
事件が解決し、それが記事になって、はいおしまいというのを表現するかのように、印刷されていく新聞のロールを背景にエンドクレジットが流れていくというのも、作品としてきれいに収まった感じが出ていて素敵。