いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

「権力より愛だね」にポカーン

としたのが、たしか昨年末。
東横線には頻繁に乗るんだけれど、ある日、上から垂れ下がっているトヨタの真ピンクの広告に、そんな字が躍っていて気になっていたのを覚えている。
でも、そんな違和感をこちらに抱かせたという点では、もしかしたら成功なのかもしれません。
どうなんですかね。真ピンクの新型クラウン。
Expired

ピンクなら女が買うだろ、という戦略自体いまどきいかがなものかと思いますが、それはともかく、こちらがCM。

相変わらずCMでは借りてきた猫のような北野武はともかく、それに相対するのがあのジャン・レノというのがなんかもう……。
とりあえずこの人を出しておけばオシャレ度が上がるという記号的価値が、なんか日本にはありますよね。でも、それももう10年以上前に消費し尽くされちゃったんじゃないかという気がする。

それで、この北野さんとジャン・レノを揃えて、宇多丸師匠風にいえばとりあえず「げ」な感じはするんですけど、なによりも、彼ら、そして秀吉とかドラえもんとか、それらの要素が、全体としてまったくもってチグハグではないでしょうか。
見るものに違和感を抱かせるため、制作者によって「作られたチグハグ」というのは、たしかにある。たとえば、Gackt樹木希林とかは、すんごく違和感あるけど、狙ってんなっていうのはヒシヒシと伝わる。
でもこれは、なんかそういうのとはちがう。ただ単に、できたもののがチグハグにみえるだけだ。

そういうことで、昨年の販売台数で世界一位に見事返り咲いたトヨタですが、新型クラウンはもともといたおっさんファンを遠ざけ、若者にも相手されない、みたいなことが起きないか心配です。
発売は1年後みたいですが。


そしてぼくがもっとも言いたかったのは、権力より愛だね、じゃねーよ! ということです。
愛の権力性なめんな! ということです。
世の中には惚れた男に骨の髄までしゃぶり尽くされ、それでも騙されていると気づけない女がいるんです。
と、ネタなのかマジなのかさっぱりわからないオチを着けて終わりたいと思います。