いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

オワタのはJPOPではなく……

さっきこういうスレを見た。

http://katuru2ch.blog12.fc2.com/blog-entry-4186.html

毎年この結果を眺めて「JPOPオワタ」を唱えることが恒例行事になりつつあるけど、今年はついに20位圏内のバンドがミスチルだけになってしまった。た、退屈なヒットチャート。。。

だけど、この結果は数日前から話題になっていたこの調査結果をみれば、ある意味当然の事態だったかもしれない。

音楽ユーザーが1カ月あたりの音楽にかける金額が「0円」が68.6%を占めることが、マイボイスコムによる調査でわかった。
(後略)
音楽離れに歯止めかからず。ダウンロードの刑事罰化の効果は - ライブドアニュース

元記事を読むと、「ダウンロード、ソフト購入とレンタル。グッズやライブは対象にはない」とあるから、つまりこの「約7割の人が一銭も落としていない」という調査結果は、ほとんどセルCDを名指ししていることになる。これは驚異的な結果だ。

そしてそこから考えると、現在ののオリコンのヒットチャートというものの意味もわかるだろう。いまやこのチャートが反映しているのは、残りのわずか3割の消費動向なのである。ついでにいうと、AKB系は「お布施」的な側面も強いため、一人が同じ商品を複数枚買っている場合も多いから、枚数=人数とはならないだろう。


断っておくと、ここでAKBアイドルやジャニタレの影響力は過大評価である、といいたいわけではない。

そうではなく、オリコンのヒットチャートこそ、その影響力を過大評価されているのである。
たしかにCD全盛の時代には、「好きな曲」とは「買うもの」であり、CDを買うことでその曲とそのアーティストに社会的な信任を与えていたという部分もあった。そしてその一週間の集計結果であるオリコンヒットチャートには社会の動向を知る指標として、一定の権威があったことはまぎれもない事実だろう。

だが、今やそうではないのである。
その背景には、もちろん違法ダウンロードなどの問題もあるだろうが、それ以上にあるパラダイムシフトがあると思う。
それは音楽が、CDというモノとして個人が「所有」するだけでなく、不特定多数の人と「共有」する場が増えたということ。また「共有」することに喜びを見いだすリスナーが増えたということだろう。これには、DOMMUNEのような例をあげれば事足りるだろう。

ぼくらが音楽を聴かなくなったわけではない。オリコンが「ぼくらの音楽」を反映することができなくなったのだ。
だから今度からこう唱えよう。


オワタのはオリコンなんだと。