いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座、直毛によるブログ。今ここに、ポスト宮根誠司を目指すことを誓います。

1巻で魔人ブウを知ってしまったらさすがの悟空もさげぽよである(テーマ「グローバル」)

世界がグローバルになるというのはいったいどういうことなんだろう。
「外部」とこちら側を仕切っていたあらゆる垣根がとりはらわれて、人やもの、情報などが均一の価値基準によって評価される世界のこと?
そういうことなのかもしれない。
でも、それじゃまだ実感にはピンとこない。
実感ベースで言えば、世界がグローバルになるっつーことは、自分の登録されたランキングが、日本ランキングというローカルなランキングから、「外部」なんてどこにもない「無差別級ランキング」に代わるっつーこと。
そして、自分がその第何位なのかってことが、簡単に知ることができてしまうってこと。
もちろん本人の拒否権もなく。
それがグローバルスタンダード(世界基準)っていうやつの真意だ。


今、「知ることができてしまう」という回りくどい言い方をしたけど、本題はそこで、世界がグローバルになることの本質的な問題は、自分の価値が、知りたくなくても無差別級ランキングで知らされてしまうってこと。


井の中の蛙、大海を知らず」ってことわざがある。
でも今だとむしろ逆で、井の中の蛙が大海を「知りすぎている」わけなんだな。
海外旅行1回――それもアラモアナショッピングセンターの甘すぎるココナッツ臭で吐きそうになったハワイ旅行の1回――という非グローバル人材な俺のような人間からすると、「外部」とつながるために一番便利な手段はネットだ。
だがこのネット、少々「便利すぎる」ところもある。
どんなに得意で自信を持っている分野があっても、ネット検索すれば「<世界基準>でみたら俺なんてぜんぜん大したことないんだ」ってことが、瞬時にわかってしまう。
たしかにその<世界基準>は「事実」なのかもしれない。
けど昔は知る順序と知り方がちょっとちがったはずなんだよ。
昔だったら、ちょっと視野を広げた先にいた自分よりちょっと強いライヴァルに一度負けて、それが悔しくて修行してやっとこさリベンジして、またちょっと視野を広げた先にいたまたちょっと強いライヴァルを見つけて…の繰り返しじゃなかったのか?
それこそ我らがジャンプの燃える展開でしょ?


でも今なら、どんな分野だって、ググってしまえばリアルタイムで、いま自分が世界のどのくらいの順位にいるか、残酷なくらい明確にわかってしまう仕組みになってる。
「世界との気が遠くなるほどの差」っていうのは、今も昔もある。厄介なのは、それが瞬時にそれも明確にわかってしまうってことの方なんだわな。


ジャンプが出たついでに言うと、例えるならこれってさ、悟空が1巻で魔人ブウと出会っちゃうみたいなもんだよね。
最初はヤムチャみたいな一般人に毛の生えたようなやつをボコったりして、勝ったり負けたりして徐々にステップアップしていく。その最終地点で魔人ブウと激突するのがいいのであって、最初の時点で魔人ブウみたくバカみたいに強い奴がいるって知ったら、さすがの悟空も(あんなふざけたキャラデザなのにめちゃくちゃ強いなんて、やってらんねええええええよ!!!)って山にひきこもっちゃうぞ、たぶん。


こっちは結末知ってるから、ネットで魔人ブウを見てビビってるガキのころの悟空に、「いや、お前が地道に努力を続けたら20年くらいしたらこいつ倒せるようになってるから(つか、お前ほんとは地球人じゃないんだぜ?)」とか声かけてやれるけどさ、現実社会ではすでに会ったことない「魔人ブウ」をネット検索で見つけちゃって勝手に夢破れてる「悟空」たちがいっぱいいるはずだ。
それが、俺の考える世界がグローバルになったことの最大の弊害。


つまり俺が言いたいことはこういうことだ。
おい童貞ども、ネットのエロ動画を漁ったくらいで女を知った気になるな!!!