いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座。今考えてることと、好きなこと、嫌いなことについて

告白とはつまり革命であーる(テーマ「恋」)

告白は恋を実らせるために必須のプロセスだ。
恋に奥手なチェリーボーイたちはまずここで二の足を踏み、おじけづいてしまう。
そうこうしているうちに、好きで好きでたまらないあの子をハイエナどもに持っていかれてしまうわけだ。
ああ無念。 


ではなぜ彼らは告白にためらうのだろう。
恥ずかしいからだろうか。なるほど。
断られて傷つくのが怖いからだろうか。なるほど。


それらの理由もわからなくないが、ことの本質ではない。
とあるチェリーボーイがかつてこう言った。


――あの子に告白する前に「今から告白していいですか?」と聞いておきたい


このバカげた発言をしたのはなにを隠そうかつての私、委員長なのだが、この発言の倒錯性にはあなたもすぐに気づくはず。
ではなぜこの発言はおかしいのだろうか。


ところで、ローザ・ルクセンブルクという人物を知っているだろうか。
1919年のドイツ革命を指揮した革命家だ。
そんな革命系女子の彼女は、あるときこう言った。


――革命は必然的に「時期尚早」である


いいかえれば、革命というのは常に「早すぎる」ということだ。
車も飛ばし過ぎたら事故を起こす。
かさぶたも剥がすのが早すぎたら出血する。
「早すぎる」ということで生まれる暴力をも含め、革命は革命というわけだ。


ここで一つ、21世紀の恋の革命家の委員長も、それはそれはありがたい格言を残しておこう。心して聞くように。


――告白とは必然的に「時期尚早」である


そう、告白へのためらいとは、告白に潜む「早すぎる」という名の暴力へのためらいだ。
誰が好き好んで、最愛の相手を傷つけたいと思うだろう。
好きで好きでたまらない相手だからこそ、告白という暴力をつかって傷つけることに、人はためらう。
先のバカげた「聞いておきたい」発言は、そんな暴力に本能的に感づいていたからこそ出てきたものなんだろう。
ふふふ、可愛いやつめ。


しかし、告白の結果はどんなに待っても告白でしかやってこない。
例えそれがどんなにたやすい「革命」であろうと、実行しないかぎり「アンシャンレジーム」が続くまでだ。
やはり恋愛を実らせるには告白が、避けては通れない道なわけだ。
だからこそ我々はまず、告白についてまわる暴力を受け入れることから始めないとならない。


ん?
世の中には外堀から埋めていき、革命の道をとおらずになかば談合のように始まる恋愛がある、だって?
ばか者!
そんな談合恋愛、犬にでもくれてやれ!!
我々は革命の話をしておるのだ!!!