いいんちょさんのありゃあブログ

85年生まれ、おうし座、直毛によるブログ。今ここに、ポスト宮根誠司を目指すことを誓います。

映画

死んだ父と黒柳徹子の話

突然であるが、ぼくの目標とする人物は黒柳徹子である。最近決まった。 なぜかというのを説明する前に、父について語らなければならない。 先週の13日で父が死んで18年になる。 18年も経っているので特にこれといった感慨はなく、今回も例年のごとく母のLINE…

『いぬやしき』、超大作ラッシュでやや空気だけどめっちゃいいぞ

木梨憲武、佐藤健主演のSF映画『いぬやしき』を観た。 www.youtube.com iincho.hatenablog.com 原作1巻のレビューはこちら↑ 原作マンガのときから、いい意味で実写化への色気を感じたのだけど、まさか犬屋敷、温水さんでも笹野さんでもなく、ノリさんで来る…

【映画評】悪堕ちする綾野剛が悲しくてセクシー「日本で一番悪い奴ら」

www.youtube.com 日本で一番悪い奴ら 発売日: 2017/01/19 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログ (1件) を見る 白くて汚れのないものほど、肥だめに突き落としてみたくなるのは、ぼくだけの倒錯した性癖だろうか? 「凶悪」の白石和彌監督による「日…

【映画評】「リメンバー・ミー」、めちゃくちゃ怖い映画だった

www.youtube.com ディズニー・ピクサー最新作の「リメンバー・ミー」は、ラテンアメリカの「死者の日」の風習を題材にしたファンタジー映画である。 靴職人の家系に生まれた少年ミゲルには、音楽に対する並々ならぬ情熱があった。 ところが、彼の家族には音…

【映画評】殺された兵士はどうやって親元に戻る? 映画「テイキング・チャンス」はもっと観られるべき

www.youtube.com www.amazon.co.jp 「お、ケビン・ベーコンが出てんじゃん。80分弱か、ちょうどいい時間だな」みたいな軽い気持ちで開いたAmazonプライムビデオでしたが、この映画を観るにはちょっと迂闊すぎました。 本作は記事のタイトル通り、戦地で殺さ…

【映画評】小さくなったって人生の辛みは変わらない!「ダウンサイズ」

www.youtube.com 映画『ダウンサイズ』公式サイトより。 アレクサンダー・ペイン監督の最新作「ダウンサイズ」は、人間を十数センチ台に小さくする「ダウンサイジング」が可能になった未来を舞台にしたサイエンスフィクションだ。 北欧で「ダウンサイジング…

【映画評】戦争映画なのに主人公は壁に張り付いてしゃべりっぱなし「ザ・ウォール」

www.youtube.com ときはイラク戦争の末期、アメリカ軍のスナイパーのアイザックは、応援要請を受けて砂漠地帯にある石油パイプライン建設現場に同僚のマシューズと駆け付けた。 ところが、現場には複数の不自然な状態の死体が転がるのみ。 そのとき、風を切…

【映画評】「運命」はある日突然やってくる 「15時17分、パリ行き」

www.youtube.com 公式tumblerより。 クリント・イーストウッド監督の最新作「15時17分、パリ行き」は、2015年にアムステルダム発パリ行きの列車の中で起きた無差別テロを題材にした一作です。「硫黄島の手紙」以降、特に実話ものが多くなったイーストウッド…

【映画評】リアルな政治状況をエンタテイメントに昇華した快作「コンフィデンシャル/共助」

公式サイトより。いやはや、こんなタイミングですごい映画が公開されたものだ。本作は、北朝鮮の刑事と韓国の刑事がタッグを組んで繰り広げるド派手なバディムービーだ。 もちろんこれまでにも、現実の複雑な朝鮮半島情勢を背景にした映画は数あったが、本作…

【映画評】今、全力の自己肯定が必要なあなたへ 「グレイテスト・ショーマン」

ヒュー・ジャックマンが伝説的なサーカスの興行師、P・T・バーナムに扮する映画「グレイテスト・ショーマン」は、観る者が自身の人生を全肯定されるかのような解放感と高揚に満ちた映画です。ミュージカルなので当然ですが、なんといっても楽曲がイイ。音楽…

【映画評】戦争をめぐる皮肉めいた寓話「ロープ/戦場の生命線」

ベニチオ・デル・トロ、ティム・ロビンスらが出演する「ロープ/戦場の生命線」は、ドライなユーモアにあふれる反戦映画です。舞台は95年のバルカン半島のある国。国連の管理下において紛争はかろうじて停戦中ですが、まだ周囲には地雷が埋まっている予断を…

【映画評】そこにいるのに“いない”夫とともに…夫婦なら身につまされる「ロング、ロングバケーション」

公式サイトより。ヘレン・ミレンとドナルド・サザーランドが夫婦を演じる映画「ロング・ロングバケーション」は、老夫婦が繰り出す破天荒なロードムービーです。ある日ウィルが訪れた実家に、結婚50年を数える母親エラと父親ジョンがいない。ガレージにある…

【映画評】倒錯したお姫様願望の哀歌「勝手にふるえてろ」

映画公式サイトより 喪女24歳、倒錯したお姫様願望 勝手にふるえてろ (文春文庫)作者: 綿矢りさ出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2012/08/03メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 14回この商品を含むブログ (38件) を見る 綿矢りさの同名小説の映画化「勝手に…

オレ版2017年シネマランキング

今年は劇場で64本観ました。例年に比べて減ったのは、だいぶAmazonプライムに浮気してしまったからでしょうか。それでは行ってみましょう、2017年のベストテン! 【過去4年のランキング】 2012年シネマランキング2013年シネマランキング2014年シネマランキン…

【映画評】フラットライナーズ

人が生きるか死ぬかの境にいるときに訪れる臨死体験。その臨死体験を、もしも人工的に起こせたら…。エレン・ペイジが演じる野心的な医学生と、彼女に集められた同級生らが、その禁断の実験にのめりこんでいきます。彼らはこの恐ろしい実験を見事成功させる。…

【映画評】スター・ウォーズ/最後のジェダイ

「スター・ウォーズ」正史の第8弾「最後のジェダイ」、公開2日目に観てきました。前作において地図を完成させついに伝説のジェダイ、ルークにたどり着いた少女レイ。最高にアガるシーンで幕を閉じた前作でしたが、本作はもちろん、レイとルークの交流、そし…

映画「ドリーム」(原題“Hidden Figures”)の邦題が「ドリーム」であるべきでない理由

アメリカが、ロシアとの宇宙開発競争の最中にぶちあげたマーキュリー計画。計画を成功に導いた、3人の黒人の女性のNASA職員の活躍を描くのが、本作「ドリーム」です。 時代は公民権運動真っ只中のアメリカの50年代です。3人には性差と、そして人種という分厚…

【映画評】アウトレイジ 最終章

北野武監督作「アウトレイジ 最終章」。前作「ビヨンド」以降、韓国に拠点を移していたヤクザ・大友(武)。しかし、何の因果かまたしても彼をきっかけとして、関東・山王会と関西・花菱会の血なまぐさい抗争は最終局面を迎えます。アウトレイジ [Blu-ray]出…

【映画評】新感染 ファイナル・エクスプレス

北朝鮮情勢が緊迫する中、お隣の韓国から届いた良質なゾンビ映画「新感染」です。ゾンビ映画って究極のジャンル映画だと思うのです。「こういう光景、他のゾンビ映画でも見たことあるな」っていうのに出くわすことは不可避です。その宿命の中、「新感染」は…

【映画評】ジョン・ウィック:チャプター2

最強の“元”殺し屋、ジョン・ウィックが活躍する待望の続編。 前回、復讐のために闇の世界に舞い戻ったジョンでしたが、今回はその「代償」を支払うため、一路ローマへ飛びます。そこからはさあ大変。怒涛の「殺し合いの螺旋」へとなだれ込んでいきます。ジョ…

【映画評】インフォーマント!

インフォーマント! (字幕版)発売日: 2013/11/26メディア: Amazonビデオこの商品を含むブログを見る 「オーシャンズ」シリーズのスティーブン・ソダーバーグとマッド・デイモンが組んだ一作。インフォーマントとは「情報提供者」の意で、主人公のマーク=デ…

【映画評】ライフ

Some things are better off not discovered. #LifeMovie available Now on Digital an Blu-ray. https://t.co/HGPpNrKydW pic.twitter.com/QEgZgwrPkL— Life Movie (@LifeMovie) 2017年6月30日 ジェイク・ギレンホール、ライアン・レイノルズら今をときめく…

【映画評】夜明け告げるルーのうた

https://youtube.com/watch?v=7YV54Z5i5Kw:Movie「マインド・ゲーム」、劇場版「夜は短し歩けよ乙女」の監督である、湯浅政明の最新作。地方の港町を舞台に、伝説の人魚と男子高生の交流を描きます。斉藤和義の楽曲「歌うたいのバラッド」が耳鳴りがするほど…

【映画評】メッセージ

カナダ出身のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督最新作は、地球上に飛来した謎の楕円体(≠ばかうけ)をめぐって人類が右往左往するSFです。原作は、アメリカのSF作家、テッド・チャンによる中編「あなたの人生の物語」。あなたの人生の物語作者: テッドチャン出版社/…

【映画評】マンチェスター・バイ・ザ・シー

俳優にして映画監督のベン・アフレックの実弟、ケイシー・アフレックがアカデミー主演男優賞に輝いた一作です。 すごーく地味な映画です。古ぼけた街並みの風景も含め、素朴です。けれどなかなかどうして、鑑賞後にズシーンと残るものがある。地味なケイシー…

【映画評】ディストラクション・ベイビーズ

ディストラクション・ベイビーズ 特別版(2枚組)[Blu-ray]出版社/メーカー: 松竹発売日: 2016/12/07メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (2件) を見るのっけから最後までディストラクション=破壊に彩られた作品です。舞台は愛媛県の松山。柳楽優弥が演じ…

【映画評】狼の死刑宣告

狼の死刑宣告(字幕版)発売日: 2014/08/01メディア: Amazonビデオこの商品を含むブログを見る 最初は「なんだこりゃ!? こんなの俺たちのケビン・ベーコンじゃない!」と思わされますが、最後には「なんだ、やっぱり俺たちのケビン・ベーコンだった!」と安ど…

【映画評】バーニング・オーシャン

2010年にメキシコ湾沖の石油掘削施設ディープウォーター・ホライズンで起きた、アメリカ史上最大の爆発事故をモチーフにしたディザスタームービーです。重機フェチと、ディザスターフェチの両方を満足させる圧倒的な快作です。「この映画は劇場で観た方がい…

【映画評】ゴースト・イン・ザ・シェル

『ゴースト・イン・ザ・シェル』公式アートブック THE ART OF 攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL作者: デビッド.S・コーエン出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/04/08メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る公安9課のメンバーがズラリ!<日本オ…

【映画評】おとなの事情

映画『おとなの事情』は2017年3月新宿シネマカリテより全国順次公開予定です! pic.twitter.com/55U488IARI— 映画『おとなの事情』 (@jijyou_movie) 2016年11月8日 電話とは名ばかりで、いまやスマートフォンは、ぼくらの人生の何から何まで飲み込んでしま…